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『庭師と二つの種』
ある若者が賢者に尋ねた。
「毎日の運動も、異国の言葉を覚えることも苦しいのです。
今日やらなくても、誰も困りません。」
賢者は二つの種を差し出した。
一つは金色の種。
もう一つは小さな茶色い種だった。
若者は金色の種を選んだ。
「こちらの方が価値がありそうです。」
賢者は笑って言った。
「金色の種は、見た目だけだ。
植えても何も育たない。」
そして茶色い種を土に埋めた。
毎日、水をやった。
何日経っても芽は出なかった。
若者は言った。
「無駄だったのではありませんか。」
賢者は答えた。
「種は、土の上ではなく、
土の下で育っている。」
やがて芽が出た。
数年後、その木は大きな木陰を作り、
旅人たちはそこで休み、
鳥たちは巣を作った。
賢者は静かに言った。
「運動も、
異国の言葉も、
今日一日では何も変わらない。
だが、
**昨日の一歩と今日の一歩は、
未来で一本の木になる。**」